調理師免許について

キャリアアップのために! 調理師免許の取り方

キャリアアップのために! 調理師免許の取り方

飲食業界への就職活動や転職活動、飲食店の開業など、自分のキャリアアップのために、調理師免許を取ろうと考える方も多いでしょう。しかし、調理師免許を取得するためには、実際に何をすればいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? そんな疑問を解決するために、今回は調理師免許の取得方法と、取得までの流れについてご説明します。

調理師免許の取得方法とは?

調理師免許を取得するには、2種類のルートがあります。1つは実務経験を経た上で調理師免許の試験に合格して取得するルート。もう1つは、厚生労働大臣が指定する専門学校(調理師養成施設)を卒業して取得するルートです。それぞれどのようなルートなのか、概要を見ていきましょう。

【専門学校(調理師養成施設)ルート】
約1年間、厚生労働大臣指定の専門学校(調理師養成施設)に通い、卒業する方法です。卒業と同時に申請をするだけで資格を取ることが可能で、国家試験は免除されます。夜間コースの場合は、1年半ほどかかる場合が多いようです。

【実務経験ルート】
受験資格を得るためには、2年以上の実務経験を持つことが必要とされています。実際に飲食店などで働き、実務を経験した上で、筆記試験を受けます。試験までの勉強方法としては、「講座に通う」、「通信講座を受ける」、「独学で勉強する」などが一般的です。

専門学校で学べることと、調理師免許取得までの流れ

調理師の専門学校で学べることは、大きく分けて「調理の実習」と「座学」の2種類です。

調理の実習は学校ごとにコースが分かれており、和食、フランス料理、イタリア料理、中国料理など、専門とする分野別に学べるケースが多いようです。実習の際はプロの料理人たちが、調理の基礎から応用テクニックまで、実演しながら指導をしてくれます。

座学では、調理師の基礎知識である食品衛生学や、栄養学、食品学などを中心に学びます。盛り付けに必要な美的感覚を養うためにデッサンを教える学校や、経営に役立つ簿記の授業を実施する学校もあるようです。

専門学校で実習と座学を1年間学んで卒業すると、調理師免許の取得申請をすることができます。

実務経験ルートで調理師免許を取得するには

実務経験ルートとは、2年以上の実務経験を経た後、試験に合格することで、調理師免許を取得する方法です。調理師試験は筆記形式のみで、実技試験はありません。

実務経験として認められる経験は、飲食店の営業や惣菜の製造業、魚介類の販売業での勤務が当てはまりますが、アルバイトも実務経験として含まれます。

また、試験では食品衛生学、衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、調理理論など、知識を問われる問題が出題されます。多くの場合、調理現場で働きながら勉強することになるので、調理師免許取得のために独学で学んだ知識を、すぐに職場で活かすこともできるでしょう。

専門学校ルートと実務経験ルート、どちらを選ぶべき?

専門学校に通うか、実務経験を積んで試験を受けるか……いったいどちらが良いのでしょうか。それぞれメリット・デメリットがあるので、比べてみましょう。

専門学校では、調理を志す仲間たちと出会えたり、プロの料理人に直接指導してもらえたりする点が大きな魅力です。同じ目標を持つ仲間や尊敬できる先生がいるので、モチベーションを高く保ちながら、勉強を続けることができるでしょう。一方デメリットとしては、費用的な負担が大きいことです。加えて、1年以上通わないといけないので、拘束される時間も長くなります。

もう1つのルートである、実務経験を積みながら試験勉強をする場合、時間の自由があり、自分のペースで勉強を進められますし、高い学費を払う必要がありません。参考書や教材を買ったり、月に数回だけ講座に行ったりと、普段の生活スタイルをなるべく崩さずに勉強することができるのがメリットでしょう。また、プロの先生に教えてもらうという専門学校に比べ、実際にお客様に提供する料理を、飲食店の現場で働く方々に教えてもらいながら、実技を学ぶことも可能です。ただし、筆記試験対策については1人で勉強をすることになりますから、モチベーションを保つのが難しい場合もあるようです。

専門学校に通う時間を確保するのが難しいという方や、自分のペースで勉強をしたいという方は、実務経験を積みながら調理師免許を取得することをおすすめします。

飲食業界でのキャリアアップを目指すのなら、調理師免許は取得した方が良いでしょう。上記の内容を参考に、自分にはどのルートが合っているか、考えてみてください。