調理師免許について

調理師免許の取得に必要な書類「実務経験証明書」とは

調理師免許の取得に必要な書類「実務経験証明書」とは

専門学校へ通わずに調理師免許を取得するには、2年間の実務経験を行った後、試験に合格することが必要です。この試験を受けるには、願書と一緒に「実務経験証明書」を提出しなければいけません。さて、この実務経験証明書とは一体どういうものなのでしょうか。今回は実務経験証明書について解説していきます。

実務経験証明書とはどんなものなのか?

実務経験証明書(調理業務従事証明書)とは、飲食店などで働いた経験を証明してくれる書類のことで、飲食店の店長や責任者などの印鑑(実印)が必要です。実務経験は、勤め先を辞めていたとしても有効です。

ちなみに勤務期間を偽造して提出した場合、免状不実記載罪として、1年以上の懲役又は20万円以下の罰金になる可能性があるので、偽造は絶対に行ってはいけません。

「実務経験」と認められる仕事とは?

実務経験証明書で認められる仕事は決まっています。職種や勤務時間、期間などの細かい規定は以下の通りです。

・国からから許可を受けている施設(飲食店営業、惣菜製造業、魚介類販売業)で、満2年以上勤務すること
・給食センター(学校や病院、工場や企業など)や給食施設、寮などで、継続的に20食以上か1日に50食以上を作ること
・アルバイトやパートとして、週4日以上かつ1日6時間以上働くこと

飲食店であれば、個人経営の小さなお店からファミリーレストランまで、どのような店でも問題ありません。また、「A店で1年半、B店で半年働いた」などのように、複数の店で働いた場合でも、合わせて2年間になれば2年間の実務経験として認められます。その際は、それぞれのお店に実務経験証明書への印を押してもらう必要があります。

実務経験として認められない仕事とは?

飲食店に勤務すれば、必ずしも実務経験として認められる訳ではありません。実務経験として認められないケースは以下のようなものです。

・食品衛生法の営業許可を受けていない施設で調理を行っていた期間
・飲食店勤務でも、調理担当では無かった場合(ウェイトレスやウェイターなど)
・パートやアルバイトとしての勤務だった場合
(※ただし、継続して週4日以上かつ1日6時間以上勤務している場合は認められる)
・パンやデザート類しか製造していなかった場合
・企業や研究室で食品開発のために、調理業務を行っていた場合
・栄養士、保育士、看護師などの職種で、調理をしていた期間
・料理学校、教育機関などで、教師や講師として指導を行っていた期間

パートやアルバイトの時間が短い、調理の指導、無許可の飲食店での勤務などは、どんなに長年勤めていようとも「実務経験」とはみなされません。

用紙はどこで手に入れるのか?

実務経験証明書は、勤務先の責任者の印鑑があれば何でも良いというものではありません。自分でメモ用紙などに作成する、勤め先の源泉徴収票などで、代用することはできないので注意してください。調理師国家試験の願書の中に、実務経験証明書という書類があるので、その用紙に記入しましょう。

また、実務経験証明書は願書と一緒に提出しますが、記入漏れがあると受験できないので注意してください。受験期日が迫っている場合、返送されてきた書類を書き直して再提出する時間がなく、受験できなくなることもあります。ミスのないように記入し、提出前の確認を忘れずに行いましょう。

実務経験証明書以外には、何が必要?

調理師免許の試験を受ける際には、実務経験証明書以外にも、以下のものが必要になります。事前によく確認し、漏れが無いよう準備するようにしましょう。

・受験票
・受験願書
・戸籍謄本、戸籍抄本
・縦4cm、横3cmの写真(6カ月以内に撮影したもの)
・受験手数料
・中学校以上の卒業証明書

ただし、地域によって試験の管轄が異なり、必要書類が多少変わってくる場合があります。事前に調理師資格試験指導協会に、受験希望の都道府県での必要書類を問い合わせて確認するようにしてください。

実務経験証明書などの書類は、試験直前に作成すると焦って書き間違いをしてしまうかもしれません。スケジュールに余裕を持って準備をして、提出前に書類に間違いがないか見直しをするようにしましょう。